株式会社日本レーザー
マイクロ波と赤外光の間に位置するテラヘルツ波は、そのユニークな特性でさまざまな分野での応用が期待されている。この周波数帯域には分子振動や格子振動の吸収線が多数存在し、分光や物質の同定において非常に興味深い帯域である。また非導電性ポリマー、紙、衣類のような非極性物質に対して透過性をもつ。そのためこれら物質について、他の技 術では観測することのできない凹凸・欠陥の検査や、その物質に内包された危険物を可視化するなど、非破壊検査・セキュリティ用途で高い可能性を有する。
スイス Rainbow Photonics 社は、ETH(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)非線形オプティクス研究グループからのスピンオフとして1997 年に設立された。Rainbow Photonics 社では、効率的なテラヘルツ光発生・検出に理想的な特性をもつ新しい有機結晶(DAST、DSTMS、OH1 など)の技術に基づき、テラヘルツ時間ドメイン分光のためのTeraSys® 及び TeraKit®、またテラヘルツイメージングのための TeraIMAGE® といったコンパクトなシステムを開発した。また独自のチューナブル単一周波数テラヘルツ光源 TeraTune® は、1 〜20 THzの非常に広範な周波数可変域を有し、かつ 100 GHz未満の狭線幅を実現している。
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