川尻 多加志
我が国の電子産業が韓国、台湾に加え、中国などの追い上げによって、かつてのような競争力を失ったと言われる中、自動車産業はそれに代わって日本経済を支える屋台骨となっている。そこで使われる部品などの関連産業は多岐に渡り、それだけに産業としての裾野は広く、雇用という面でも大きく貢献しているのが現状だ。
衝突防止センサーなど、運転支援システムの自動車への搭載はもはや当たり前になりつつある。研究開発の流れは、最終的には自動運転を目指し内外で活発に進められており、2020年は自動運転元年になるとも言われている。
そんな中、去る10月9日(木)、東京・目白の日本女子大学・新泉山館において、第133回微小光学研究会が「自動車を進化させる微小光学」というテーマで開催された(主催:応用物理学会・日本光学会・微小光学研究グループ(注:2015年1月1日からは応用物理学会・微小光学研究グループ))。
研究会では、自動車用光部品や加工技術、運転アシスト技術など、進化する自動車関連フォトニクス技術に関する最新情報が紹介された。本稿では、その講演の概要をレポートする(なお、本稿は10月23日付けの弊社ブログ記事を修正・加筆したものである)。
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